今回は、社会人から看護師を目指す方にとって1番重要であろう看護師の給料について解説していきます。
一昔前は看護師は高給というイメージがありましたが、今では人手不足の影響もあり激務の割には低賃金と言われています。実際にはどれくらいの給料なのでしょうか。
また、今後の給料はどうなっていくのでしょうか。
平均年収・月収
まず、実際に働いている看護師の多くは夜勤があります。この夜勤を前提に給料が反映されています。
看護師の平均年収は450~500万円です。今の時代で考えるとサラリーマンで言うところの主任ぐらいの年収でしょうか。
ちなみに平均月収は318,300円です。月収で見ると看護師の給料はそこそこ高いと思いますが、先ほど伝えた通りこの月収は夜勤が含まれています。
なので実際の労働を考えるとそこまでいい給料とは言えないかもしれないです。
看護師の給料・年収の内訳
①基本給
②超過勤務手当(残業代)
③夜勤手当
④ボーナス
私的に看護師の給料でメリットに感じる点は残業代が出ることとボーナスが出ることですね。
みなさんにとっては当たり前だと感じるかもしれませんが、今の時代、固定残業制にして残業代をケチったりボーナスがないもしくは減らす会社が多いです。
その中で看護師は残業代もしっかり出るしボーナスも100万近く出るので、かなりありがたいなと思う部分です。
また、給料とは話が逸れますが退職金もしっかり出してくれる所も多いので福利厚生が充実している部分も魅力的だと感じます。
キャリアごとの給料の推移

上記のグラフは給料の推移を示したものです。
働き始めてから4年くらいの平均給与は400.4万円と出ておりキャリアのピークでの平均給与は578.5万円と出ております。
このグラフから言えることは、初年度の給料が比較的高いことです。
普通のサラリーマンの新卒の給与は大体300~350万ぐらいなので初年度にしては水準が高いと言えるでしょう。
しかし、推移を見てみましょう。綺麗に右肩上がりに上がっている訳ではなく、上がって入るけど横ばいに近いようになっています。
つまりキャリアを積んでも年収の大幅な増加は無いという事です。
昇給額が伸び悩むのはなぜか
理由としては、下記があると考えています。
①役職に就きずらい
②新たな資格や技術を取得しても手当が少ない
③看護師が病院の利益に大きく影響されない
もう少し具体的な話は下記の記事に書いているので参考にしてみてください。
年収アップを目指すためには
年収を上げるためには副業一択だと考えています。
実際に看護師の方も休みの日に別の病院で働くダブルワークをしている事も多いと聞きます。
それぐらい看護師で皆さんが思うような給料アップは今の状況では望めないという事です。なので社会人から看護師を目指す方にとってはいずれにしても副業の勉強は絶対にした方がいいです。
副業については下記の記事に書いているので参考にしてみてください。
今後、看護師の給与水準は上がっていくのか
ここまでマイナス面ばかり話していきましたが、私は今後かなりの希望があると考えます。
なぜなら、看護師が今後、どんどん医療業界にとって需要が高まるからです。
現に2024年度の診療報酬改定により看護師を含む医療従事者の賃上げが実施されました。
また、医療業界で働き方改革がされつつあります。その改革に看護師が重要な存在になるのです。
タスクシフトといって医者にしか行えない医療行為を一部看護師が担う方法がなされています。
看護師全員が任される訳ではなく、特定行為研修を受け、修了した者のみ「特定看護師」として一定の診療補助業務を行うのです。この特定看護師が今後、需要が高まっていく事が予想されます。
需要が高まっていくということは市場の原理として収入が上がっていきます。
なのでこの事から今後、看護師の給与水準は上がっていくと思います。
最後に
以上、看護師の給与事情について解説しました。
私も今、看護学生の身なので自分なりに調べた内容や考察を伝えています。
看護師を目指すにあたっては大事な情報かと思いますので是非参考にしていただけると嬉しいです。
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